moilyきよみのつれづれ

moily代表池宮聖実のブログです。

お金があれば本当に幸せなの?

スォスダイ!カンボジアかご屋moilyのきよみです。

 

f:id:moily-cambodia:20160212093813j:plain

 

先日とあるwebメディアの取材を受けてきました。

また掲載されたら、載せますね。

 

記者の方というのは本当質問が鋭いですよね。

 うーむ。。。と質問の回答に唸らされます。

そんな質問力を身に着けたい!見習わなければ!といつも思います。

 

今回いくつか質問していただいたことの中で、特に印象に残った質問と私なりの回答をピックアップします。

 

  

Q:日本は経済発展し、心が満たないことを埋めようと、モノを求め、大切なことを忘れてしまったように思うのですが、カンボジアも発展していく中でそうなっていくと思いますか?その件に関してはどう思いますか。

 

 

まとめると、こんな感じだったと思います。

 

うむ。本当その通りですよね。

 まさにmoilyのコンセプト通りのことを問われたように思います。

 

www.moily-bk.com

moilyのコンセプトのページ。

 

 

実際経済成長と幸福度は比例しないと、最近言われています。

geraldguild.com

 

その質問の回答

A すべてお金だけで物事を解決できるとおもっていたら、カンボジアもいずれそうなってしまうのかもしれません。

ですが経済発展の先を知っている私たちだからできることもあるのかも。

 

 

最低限暮らすだけのお金はあって、

健康状態もよく

自由がある。

 

それでも日本の人の心が満たされていないのはなぜでしょう。

電車の中で疲れた顔をしながらスマホにしがみつく日本人をみていると、「人ってなんのために生きているのか。生きるってなんだっけ」と思ってしまいます。

 

多くの日本人がカンボジアへきて、温かい気持ちになったり、「大切なものを思い出した!」と言ったり、「昔の日本を見ているみたいだ。」と言ったりするのをよく聞きます。

カンボジアでは十分なお金もない人が多いです。しかし、生き生きとした生活をしていて、力強さを感じます。

 

わたしは昭和の日本を知らないので(昭和生まれですが)実際にはわかりませんが、でももし昔の日本も同じようだったのなら、なぜこんなに変わってしまったのでしょう。

 

 

わたしは、必要最低限の生活収入は必要だと思います。(実際貧しすぎて病院に行けない人たちと関わっているから余計に思います)ですが、お金を求めるばかり、仕事メインの生活になってしまい、心の豊かさや余裕を失うのは違うと思います。カンボジアの良さを潰してまで、経済発展をする必要はあるのだろうか?と思ってしまうのです。

 

 

だからこそmoilyでは二つのことを心掛けています。

 

 

  1. 買取りにする
  2. 編み手と使い手を繋ぐ

 

 買取にする

moilyでは工房で作業するのではなく、それぞれの家で作業してもらっています。

そして、商品は買い取り制です。そのため自分の生活に必要な分だけかごを作るのです。

そうすることで編み手たちは家族と一緒にいられます。子どもの世話もできるし、家事を優先させることができます。朝かごを作っても、夜かごをつくっても構いません。

編み手本人たちが、他の事に気を取られず、「作ろう!」と思うときにかごを作った方が、心もこもるし、丁寧なものが出来上がると思うのです。

 

そのため毎月かごの種類や数などはこちらからオーダーしますが、足りなかったり作りすぎたりという問題は頻繁にあります。笑 農業期は極端に少ないですし笑

カンボジアに合わせたらどうしてもそうなってしまいます。

ですが、やっぱり家族の時間や、大切な時間を割いてまで「仕事しろー。」と言いたくないのです。

お取引していただいている雑貨屋さんや、お客様には大変ご迷惑をおかけしています汗 すみません。

 

 編み手と使い手を繋ぐ

 もう一つは編み手と使い手を繋ぐこと。

ありがたいことに、moilyではたくさんのお客様からお手紙やお写真を頂きます。

「こんなかんじでつかっているよー。」とか。「編み手の○○さんによろしくお伝えください。」とか。

f:id:moily-cambodia:20160216141712j:plain

(こんな素敵な写真もお客様から頂きました)

 

それを全て編み手に伝えていますし、見せています。

カンボジアでは田舎や、屋外で雑にあつかわれるラペアのかごが、日本ではこんな形で使われている。ありがとうの手紙が届くって今までなかったことだと思うのです。

ラペアのかごをつくる仕事は、今はまだ田舎のおばちゃんの仕事としてしか見られていないけれど、いつか自分の誇りと思える仕事になってくれたらなって思っています。きっと時間はかかるでしょうが。

 

 

実は編み手と使い手を繋ぐというのはもう一つ意味があります。

大量生産のものが多い日本に、人と自然の温もりを感じる商品を届けたいのです。

 

moilyではすべてのかごに編み手の名前を付けています。そして編み手の顔をwebsiteで確認できます。

素材を藪からとってきて、トゲを取り(ラペアにはとげがあります)、表面を滑らかにし、丁寧に編み込む。時間をかけて、心を込めて、すべて手作業でつくるかごは、たくさんは作れません。

選ぶ素材、力の入れ加減。同じ大きさでも一つ一つ見た目が違います。まるで生き物のよう。

 

効率を求めていたら絶対に出来上がりません。効率よくできないからこそ、価値があるものが生まれると思うのです。

 

 

 

 

moilyの商品を通して日本もカンボジアもハッピーになる人が増えますように。

 

こちらよりmoilyの商品を見ることができます。

moily.buyshop.jp

 

在庫が少なくてすみません。