カンボジアの状況。トイレを作るのは一方的な支援か

今年最後の記事ははカンボジアの現地のことを書かせてください。

(年末SNSにあげた投稿です)

 

わたしが現地に入った5年前からカンボジアの状況も大きく変わって来ています。

わたしがかご編みを行なっている村は、以前は電気も水道もない村でしたが、今年ついに全ての職人の家に電気を引っ張ることができました。

しかも、これは私たちが資金を援助したわけではなく、自分たちでかごを編み、お金を貯め、自分たちで必要だと考え電気を引っ張りました。

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カンボジアの農村

 

本当に嬉しい。
当初から援助に頼らず自分たちで村を変えていくことを目標としていたため、目に見える形で現れて来たこととても嬉しく思います。

今はカンボジアの現地スタッフ谷岡が、村にトイレを製作しています。
当初それは、無償の一方的な支援になるのではないかと、わたしと谷岡で口論になりました。

しかし、谷岡はトイレを作って衛生問題を解決することで、村の病気も減るだろうという考えのもと、まずはトイレの大切さを教えたいと今回の製作を提案。

まずは1つだけ村でみんなで使えるトイレを作ろう、そしてなぜ衛生が、トイレが大切なのかを伝えていこうということで、お互い納得しました。

今は一方的な支援にならないよう、そして支援なしでも長く使っていけるよう、全ての部品や、作り方など細かく現地の人が考える機会をつくり、一緒に作るという形をとっています。

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こんなトイレができました

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こんなトイレになりました

ここまでのこと、わたし1人では絶対に出来ませんでした。現地の職人たちとともに長い時間を過ごし、彼らの声に耳を傾け続けた谷岡だからこそできていることなんだと思います。

本当に素晴らしいスタッフに恵まれたことに、感謝と喜びでいっぱいです。
小さな小さなわたしの思いが少しずつ拡がり、今は私には出来ないことを、スタッフが自主的にやっていてくれています。

moilyスタッフみんなで力を合わせながら少しずつ、moilyが目指す世界に一歩一歩向かえています。

素晴らしいスタッフにめぐり逢えたことに感謝しかありません。谷岡、そしてパルラー、シン、本当にありがとう。そして、最後になりましたがこのプロジェクトをサポートしてくださっている皆様本当にありがとうございます。

そしてなにより、わたしや谷岡を成長させてくれているのはカンボジアです。カンボジアに何よりの感謝を。

インド🇮🇳でのことも書きたかったのですが、長くなってしまったので、明日2019年の抱負と共に書こうと思います。

あと数時間ですが、みなさん、良いお年を。
2018年ありがとうございました。

ついに出会えた、心がYESという工房

インドに来てずっと工房めぐりをしている。
何軒の工房を巡ったかわからない。
そういうと、何を探してるんですか?どんなものを作ろうとしているんですか?

と聞かれるんだけど、実は別に探しているものは特にない。ものづくりの現場をとにかくたくさんみたいだけ。
大体工房にはオーナーがいて、太っていて、いかにもお金持ちそうで、ビジネストークをしてくる。職人さんたちは、真面目に働いているというイメージ。
こんな賞をとったとか、こんな技術をできるとか見せてくれるんだけど、なんともしっくりこない。言葉が心に響かない。

または、職人さんが楽しそうに働いているところもあるんだけれど、やっぱりいかに売れるか、効率を良くするかってところに焦点をおきすぎていたり。

それか、本当とりあえずやってる感じか。

はじめのころは、たくさん工房を回る中で、この商品すごく可愛い!絶対かごとあうし、絶対日本のみんなに気に入ってもらえるー!!なんて感じで、この工房と取引してもいいなーともおもってみたりもしていたのだけれど、
なんとも心がイェスと言わない。
これがなぜか分からず、連絡先だけもらい、帰る。

クオリティも素晴らしいし、fair tradeとも書いてある。なのに、なぜかわたしの心がイェスと言わない。

この状態がしばらく続いていた。

しかし最近ようやくわたしの心が動いた工房に出会った。

藍染の工房

藍染の工房

 

その工房にはじめてお邪魔した時、のびのびとした空気感や、素朴な村に好印象を感じた。
オーナーさんも、他の工房と同じようにでっぷりしている人なんだけど、他の工房みたいな威圧感や、絶対的存在感や、この人ボスなんですねっていういかにもな感じがなく、優しい笑顔で迎えてくれた。とても温かい人。言葉に嘘がない人だった。

何よりオーナーの息子さんのアユブが素晴らしく、普段はシャイで多くを語らないんだけど、布の話、染料の話(ここは自然染色しかしない)などをはじめると、目の色が変わる。そして話が止まらなくなる。

職人の写真

オーナーの息子さん アユブ


自分がこの村の伝統的な柄や染色方法を守っていかなければいけないという使命感、インドの人が伝統をわすれてしまう危機感、でも会社も守らなければいけないという使命感。とにかくとまらない。

この人は想いでものづくりをしている。

はじめてわたしの心が反応した。
この人と何かやりたい。

今回は時間がないので出来ないけれど、
2019年どこかで
彼らのお家にすませてもらいながら、
もっともっと布について、染色について、伝統について色々勉強させてもらいたいなって思った。

そして、日本にいるから、moilyをやってるからこそできる何かしらの方法で繋がって力になりたいって思った。

藍染を乾かしているところ

藍染を乾かしているところ

 

今後のことはわからない。たくさんたくさん話してやっぱり違うねってなるかもしれない。それはそれでいい。だけど、今はこの人たちと繋がりたい。そんなきもち。

わたしのやりたい物作りはどうも面倒くさい。笑
時間がかかりすぎる。
彼らとやるなら色々改善、改良するところも多そう。
それでもやっぱり私はそれがやりたい。
何を作るかじゃなくて、誰とつくるか。
それがmoily。

最後の写真のワンピース。
彼が作っている藍染の生地。
彼らの親戚の結婚式に呼んでもらったので、
せっかくなので彼らの生地で仕立ててもらってきてみた。

 

藍染ブロックプリントのワンピース

藍染ブロックプリントのワンピース

 

インドの旅日記。旅は自分との対話。

インドでは旅をしてまわらず、
1箇所滞在にするプランに変更して、
今はジョードプルに拠点を置いてる。

旅に出るまえは、3ヶ月も時間が取れるなんで今後なかなかないかもしれないし、とにかく色々な国へいこうと思っていた。

インドの後は、ウズベキスタン行きたいな。
イランも行きたいし。
パキスタンも、あ、スリランカもだ。


せっかくドバイで乗り換えるならオマーン もいっておこう。
ここまで来たら、ヨーロッパも行っておくか。

てな感じで色々詰め放題の旅にしようと思って、
航空券を調べてルートを考えていた。

だけど、インドをまわって思いだして来たのは「時間が勿体無から!」とかで飛び回る旅では、私の知りたいことは何も知れない。私がしたい旅じゃない。せっかく日本を出たのに、何まだせかせかしてるのーーーーーー!!!ってこと。

ドバイ行きのチケットをキャンセルし、結局インド、ジョードプル に留まった。
そしたら、少しずつわたしの周りがまわりだした。仲の良い人ができ始め、お家におじゃましたり、お酒を飲みながらお互いの人生観について語り合ったり。
町の噂話が聞こえて来たり、誰が権力を持っているのかとか、選挙の話や、宗教や、文化。忙しい旅では見られない色々なことが見えてくる。ほとんど観光客はいないので毎日インド人としか話していない。

 

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インドの町

その場所の日常を知ることで、
色々見えて来ることがある。

それでも全ーーーーー然わからない、つかめないインド
本当に不思議な国。もっともっと滞在したいなぁ。

今からここからバスで1時間くらいの村ににわたしの見たいものがあると、とあるおじいちゃんが教えてくれたので行くことになってる。
通訳としての友達(インド人)も一緒に来てくれるはずだったんだけど、「忙しいからごめん!やっぱ2人で行って」とギリギリドタキャンされたので、ヒンディーしか話さないおじいちゃんとの2人旅になる模様。笑 
楽しみだ。

今晩は、貧困女性をものづくりで支援しているインド人女性と会う予定だけれど、こちらももう3日ほど延期されてるからどうなることやら。笑 そんなゆるゆるインドです。

これくらいの方がわたしは心地よい。
時間を気にしてせかせか生きる生き方はわたしには合わないみたい。忘れていたこと色々思い出し始めてる。今回の旅はきっとそんな旅。

インドの結婚観。砂漠を旅して。恋愛結婚か、お見合い結婚か。

インドを歩いていると色々考えることが多い。

先日砂漠の中のちいさな村に滞在した時、同い年の女の子に18歳の娘がいた。
聞けば10歳の時に結婚したらしい。
12-13歳で子供を産んだ事になる。

そもそもIDカードもめちゃくちゃで、誕生日もわかっていないから、その歳が本当の年かもわからないけども。でも見た目は若そうに見えた。

その後17歳の息子さんと一緒にラクダに乗る機会があって、彼とゆっくり話すことができた。
ラクダって馬みたいに乗って操れること知らなかった。ラクダも走ります)

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ラクダの写真

 

「日本では結婚相手や時期は自分で決められるんでしょ?いいなぁ。僕は来年結婚しなくちゃいけないんだよ。本当は24-25歳で結婚したいのになぁー」

と言っていた。

相手も両親が決めて、相手を知るのは結婚式の日らしい。それまで顔も何も知らされないみたい。
離婚も絶対にできないと、彼は言ってた。

きっと彼の願いは叶わず、来年結婚するのだろう。

だからと言って、それは絶対に不幸なのかというと、多分そうでもないと思う。

日本に生まれて、気づいてなかったけど
たくさんの選択を自分でできるって、
場所によっては全然当たり前じゃないんだなぁ。

でも、選択肢が多い=絶対幸せ でもないよなぁとも感じる。

「インドでお金を騙すことは悪いのか。」考えるきっかけをもらった話。

先日こっちのお土産屋さんで働いている友人がこんなことを言っていた。

 

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「今日来たお客さん、顔を見たらとてもお金持ちそうだったから、『とってもお綺麗ですね』って言って3倍の値段をいったらとっても喜んで買っていった。」って話を笑ってしていた。

 

これ、多分日本にいたら「騙してる!!ひどい」ってなる話だと思う。

 

でも、話には続きがあって

このお金、実は彼には一銭も入らない。

ここのマーケットは観光客がたくさんくるエリアで、1ヶ月ずつ交代でものづくりをする貧しいクラフトマンに販売する権利が与えられる。

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(マーケットの参考写真。ここではない)

 

彼は英語を話すし、営業センスがあるので、クラフトマンが販売するための補助としてクラフトマーケットに給料をもらって雇われてる。

なかなかない機会になんとか稼いで欲しいという彼の想いからの彼の騙し。

 

なんで、そんなことするの?と聞くと

「自分がハッピーだから」と笑う。

 

うーむ。

彼は騙しているけど悪人ではない。

 

お金ってなんだろうとすごく考えたり、

そもそもお金ってそんなもんなのかもしれないと思うきっかけになった。

 

そもそも3倍の値段で買っていったお客さんは、その商品が、3倍の値段の価値に見合うと思って購入しているのだから、それはそれでありなのかもしれない。

 

またある時はこんなことを話していた。

 

「夜歩いてたら、よく会う物乞いの貧しい家族に会ってね。今日はちゃんとお金貰えた?って聞いたら、『あんまりだった。』って言って、夜ご飯のクッキーを買って帰っていこうとしててさ。少しお金を渡さそうと思って、ポケットを探したら2000ルピー札(3500円くらい)しかなくて。仕方ないから、全部あげちゃった😂。

そしたら、すごくびっくりした顔して『本当にありがとう。ありがとう』ってハグされて。なんか嬉しくて泣きそうになっちゃったよー。」

 

と笑っていた。

 

「なんでそうしたの?」と聞くと

「自分がハッピーだから」と。

 

ちなみに彼の1ヶ月の給料は3万円弱。

 

この考え方はどこから来てるのか知りたくて、

イスラム教の貧しい人を助けなさいという考え方なのか(彼はイスラム教)

それともインドも文化なのか。

 

ずっと何故だろうと考えているんだけど、逆に彼と同じような人をまだインドで見ていない。

なんなら彼は、お金の使い方にもっと気を使いなさいと周りから注意されている。笑

てことは、彼の性格なのか。。

まだ調査が必要です。笑

 

どっちにしろ、

彼と仲良くなれたからこそ

お金について考えるいいきっかけをもらえた。

 

面白い価値観の友達を持つことは

自分の枠を広げてくれて面白い。

 

インドの私の面白い飲み友達🇮🇳

イスラム教なのにね😂)

日々日々学び😊