moilyきよみのつれづれ

moily代表池宮聖実のブログです。

「インドでお金を騙すことは悪いのか。」考えるきっかけをもらった話。

先日こっちのお土産屋さんで働いている友人がこんなことを言っていた。

 

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「今日来たお客さん、顔を見たらとてもお金持ちそうだったから、『とってもお綺麗ですね』って言って3倍の値段をいったらとっても喜んで買っていった。」って話を笑ってしていた。

 

これ、多分日本にいたら「騙してる!!ひどい」ってなる話だと思う。

 

でも、話には続きがあって

このお金、実は彼には一銭も入らない。

ここのマーケットは観光客がたくさんくるエリアで、1ヶ月ずつ交代でものづくりをする貧しいクラフトマンに販売する権利が与えられる。

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(マーケットの参考写真。ここではない)

 

彼は英語を話すし、営業センスがあるので、クラフトマンが販売するための補助としてクラフトマーケットに給料をもらって雇われてる。

なかなかない機会になんとか稼いで欲しいという彼の想いからの彼の騙し。

 

なんで、そんなことするの?と聞くと

「自分がハッピーだから」と笑う。

 

うーむ。

彼は騙しているけど悪人ではない。

 

お金ってなんだろうとすごく考えたり、

そもそもお金ってそんなもんなのかもしれないと思うきっかけになった。

 

そもそも3倍の値段で買っていったお客さんは、その商品が、3倍の値段の価値に見合うと思って購入しているのだから、それはそれでありなのかもしれない。

 

またある時はこんなことを話していた。

 

「夜歩いてたら、よく会う物乞いの貧しい家族に会ってね。今日はちゃんとお金貰えた?って聞いたら、『あんまりだった。』って言って、夜ご飯のクッキーを買って帰っていこうとしててさ。少しお金を渡さそうと思って、ポケットを探したら2000ルピー札(3500円くらい)しかなくて。仕方ないから、全部あげちゃった😂。

そしたら、すごくびっくりした顔して『本当にありがとう。ありがとう』ってハグされて。なんか嬉しくて泣きそうになっちゃったよー。」

 

と笑っていた。

 

「なんでそうしたの?」と聞くと

「自分がハッピーだから」と。

 

ちなみに彼の1ヶ月の給料は3万円弱。

 

この考え方はどこから来てるのか知りたくて、

イスラム教の貧しい人を助けなさいという考え方なのか(彼はイスラム教)

それともインドも文化なのか。

 

ずっと何故だろうと考えているんだけど、逆に彼と同じような人をまだインドで見ていない。

なんなら彼は、お金の使い方にもっと気を使いなさいと周りから注意されている。笑

てことは、彼の性格なのか。。

まだ調査が必要です。笑

 

どっちにしろ、

彼と仲良くなれたからこそ

お金について考えるいいきっかけをもらえた。

 

面白い価値観の友達を持つことは

自分の枠を広げてくれて面白い。

 

インドの私の面白い飲み友達🇮🇳

イスラム教なのにね😂)

日々日々学び😊