【今まで人に言えなかった】0から1を作り出すときに本当に大変だったこと
スォスダイ。カンボジアのかご屋moily 代表のきよみです。
昨日は途上国で起業するうえで大切なこと、大変なことを5つ書きました。
今日は
"わたしが経験した、恥ずかしくて今まで人にはあまり言えなかった!本当に大変だったこと"
前回の記事で大変だったことはすぐに忘れるといいましたが、
今回じっくりと思い出してみました。(これからはこの記事を思い出して質問に答えます)
何が本当に大変だったのか。考えてみると実は結構あったやん!と、気づきました。というか、「つらかったことを人に言うのなんて恥ずかしいし、かっこ悪い!」と隠してきたし、なかったことにしてました。
だけど今回じっくりと向かい合ってみました。
もしかしたらこれは日本でビジネスをするにしても同じことがいえるのかもしれません。
カンボジアで活動する前、活動開始までのまとめはこちらから
わたしが思う途上国で1からビジネスをする上で本当に大変だったこと。
- 周りの声
- 販売が軌道に乗るまで
- お金
- 現地の人との問題
1周りの声
私は以前、カンボジアに来てからカンボジアの風土に合ったものを探した結果、今扱っているかごに辿りついたと書きました。
カンボジアのかごを売ろうと決めたとき、日本のかごの需要やクオリティは全く分かっていませんでした。
あるのは「きっと日本で売れる!」という自分の勘くらいです。
「どれくらいの需要があるのだろう。」「どんな種類の形のかごが人気なんだろう」ということを知りたくて、雑貨屋で働いた経験がある友人にカンボジアから連絡をしたことがありました。
そしたら言われた一言
「かごなんて市場は飽和してるから絶対売れないよ!辞めたほうがいいって!」
という言葉でした。すごくショックでした。
だけど、やっぱりかわいいよなぁ。と目の前のかごを見て思うのです。
そのあとも、カンボジアでかごづくりしていますというと、
「あぁ100均に売っているようなやつね?」と何度も言われたし、
「そんなんで儲かるの?」と鼻で笑われたこともあります。
悔しいけれど実績がない。自分が証明する以外道はない!と思って、その時は「はははー。まぁ頑張ります」と適当に流し、その悔しさをばねに頑張りました。
それらの件があってから、わたしは1年ほどカンボジアで何をやっているかずっと内緒にしていました。どうせ言っても反対されるだけなら言わないで、軌道に乗ってから公表しようと思ったのです。
その期間はカンボジアで会う人にも、SNSにも、ブログにも、「ちょっとね。いろいろやってるの。」くらいしか言いませんでした。
2販売が軌道に乗るまで
自分がカンボジアで何をしているか公表しなかった1年間。信じられるのは「きっと日本で売れる!」という自分の勘だけでした。
でも、本当はちゃんと売れるのだろうかと、不安で不安で仕方ありませんでした。なにせビジネスやマーケティング、商品開発については素人です。
値段もいくらにしていのかわからず、今思えばどうしてその値段つけたの!プラスマイナス0やん!と思うようなすごく安い値段をつけていました。物の値段とは買取価格と日本への輸送費だけだと思っていました。汗
梱包代、クリーニング代、人件費等、諸々の値段を販売値段に入れることを知らなかったのです。それにやっぱり、「かごは飽和してる。100円でも買えるようなものをわざわざお金を出して買う人はいない」といわれた言葉を引きずっていたんだと思います。
2014年の夏、日本で試し売りをしてみたことがあります。ママ用のマルシェでした。両親にも友達にも誰にも内緒で、実家から少し離れたイベント会場に向かいました。売れなかったときに「どうだった?」と聞かれるのがこわかったから。
販売用の什器もなかったのでレンタルした会議用のデスクに、家にあった布をかけ、かごを並べて売りました。
たくさんの方が寄ってきて「可愛いー」っていってくれるものの、買ってくれる人はいません。「やっぱり高いのかなって、無理なのかな」ってあきらめかけていました。
イベントもあと少しで終了!そんなとき、一人の女性が「これ!絶対買うから取っておいて」と言ってくれたのです。もう飛び上がるほどうれしかった!実際最後にちゃんと寄ってくれるか不安だったけど、お店を片付け始めたころ、ちゃんと買いに来てくれました。
はじめて一つ売れた!
出展料、ガソリン代を考えると赤字だったけど、「ちゃんとわかってくれる人はいるんだ!」と自信になりました。(たった1人だけだったけど)
その次のイベントでは予想以上に販売ができ、ターゲットを間違えなければちゃんと商品の良さは伝わるということに気づきました。
3お金の問題
以前こちらのブログにも書きましたがはじめて1年目は、ほぼ収入がありませんでした。
なにせ試し売り程度しかしていませんから。お金はずっと出ていくばかりです。
節約しているはずなのに、現地の調査に予想以上にお金がかかり、早くお金が尽きました。
帰国して短期バイトをしていたことは何度もあります。w
そんな生活をしているとたびたび精神的に不安になります。
本当に大丈夫なのだろうか、いつか本当に安定する日が来るのだろうか、ずっとこのままだったらどうしようと。
その気持ちと闘いながら、自分を信じて絶対大丈夫。と思い続けることができるか
私は考えたら不安になってしまうから、考えないようにしていました。
きっとこれは途上国でのビジネスだけでなくどんなビジネスにでも通じるのでしょうが。
4現地の人との問題
これは2015年の6月ごろのこと。
ずっと一緒にやってきて、今後も任せていこうと頼り切っていたカンボジアのビジネスパートナーが辞めてしまったことです。
前回の記事に書いたように、カンボジアの人は結構小さなことで辞めてしまうことがあります。わたしのやり方もいけなかったのでしょうが、今後の方針の違いで衝突。
少しずつかごも売れ始め、編み手を増やさなければいけないと思っていたときの、トラブルでした。
そのパートナーは、新しく一緒に働く予定だった編み手を何人も連れて辞めてしまったので、私はそれまで1年かけて築いてきたものが0になってしまったような感覚に陥り、数日間落ち込みました。涙
今思えば、まだビジネスもよくわかっていない彼女に焦って任せようとしてしまったことや、頼り切ってしまっていた私の問題です。
そこでの学びは大きく、結局今の考えにつながっていますし、あの問題がなければ今の編み手さんたちともつながっていません。ですので結局起こるべくして起こったと捉えていますが、あの時ばかりは今後どうしようと結構凹みました。
今まで自分の辛いことはなかったことにしてきましたが、思い返せばいろいろありました。
こうやってまとめてみると結局どれも、「何が大変でどのように解決したか」という方法ではなく、それを受けて「自分の気持ちをどう保つか」の問題であることがわかります。
つまり、色々大変なことはありますが、
何を言われても何があっても自分を信じること。
ゴールや目標に向かってただただ突き進むこと
が大切なんだと思います。
まだまだ私は目標には到達できていませんし、今後もたーーくさんの問題が起きるでしょう。で、また凹み、でも人に言うのは恥ずかしいので何も無いふりをすると思います。で、事後発表するでしょう笑
ですが、これからもゴールを見据えて、こつこつ地道に頑張ろうと思います(^^)/
これからビジネスを始めようとしている方、特に0からはじめようとしている方の参考になればうれしいです!
一緒にがんばりましょうねー!!
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