10年間教師を目指していたわたしが、カンボジアの奥地でブランドを立ち上げた理由。キッカケ編
スォスダイ!moilyの代表 池宮です。
(スォスダイはクメール語でこんにちは)
私池宮は、カンボジアで活動をはじめ2016年で3年目に突入しました。
今日からは私がカンボジアで仕事をしている道のりと共に、その時の気づきや、今同じ状況にいる方にわたしはこうしたよ!っていうアドバイスも一緒に書いていこうと思います。
なぜカンボジアに?
今日はそもそもなぜカンボジアに行くことになったのかのキッカケ編について。
この話をすると、ずっとカンボジアに興味があったのですか?
とか、大学ではそういう関係のことを勉強されていたのですか?とよく聞かれます。
しかし実はわたし、途上国でビジネスを立ち上げたいと思った2010年、開発学や社会企業(ソーシャルワーク)なんて言葉は一度も聞いたことがありませんでした。
恥ずかしながらフェアトレードという言葉も聞いたことあるような・・・ないような・・・くらい。汗
なんてこと。
本当に無知だったのです。
わたしは小学校の頃からずっと教師になりたいという夢があり、それがブレタことはありませんでした。
その夢だけを追い続け、教育学部に入学し、気づけば、教育実習も終わり、教員採用試験の準備に入り始めていました。
そんな時思わぬ形で転機が訪れます。
それは教員採用試験の面接練習。
面接練習のため、はじめてきちんと過去や現在の自分自身と向き合い始めました。
なぜ教師になりたいのか。学生時代なにを頑張ってきたのか・・・。
バイト。サークル。遊び。。。
悲しいことにそれ以外何もありませんでした。
(本当にひどかったです。居酒屋のバイトとサークル、あとは毎日友達とドライブかカフェ巡りか銭湯にいくか。まさに楽しければいいー!となんとなく生きていました)
何も面接で話して優位になることがない汗汗汗
困ったなぁ。なんとか考えなければ・・・となんとなく考えながら(かんがえているふりをしながら)数日ふらふらいつものように大学生活を送っていました。
そしてなんとな~くネットサーフィンをしていたとき、たまたま画面上に「カンボジアでボランティアをしませんか?」という広告が表示されました。
そのとき「ピン!」と閃いたのです。
「これだ!!!」 と。
その時はカンボジアといえば、地雷、学校建設、貧困くらいのその時メディアがよく流していた内容しか頭には浮かんできませんでした。(その時の自分もう本当にひどいw)
ですが、だからこそ、周りにカンボジアに行ったという人はいなくて、これに、一人で参加したら今までにない世界が見えそうだ!と今までにないくらいわくわくしたことを覚えています。
それに!これに行けば 教員採用試験の面接で話す内容ができるじゃないかと!wwww
(なんという最低な理由w)そして気づいた時には、カンボジアへの渡航を決めていたのでした。
そう。こんな単純な理由が、今わたしが海外で働いているきっかけの第一歩です。
今思えば、途上国への思い込みや、ボランティアの思い込みなど、考え方もひどいものですw
それもこのころは1人でツアー参加などしたこともなく、(一人で海外に行ったわけではないです。ツアーに参加しただけ)
大阪の関西空港からの出国のため、なぜか前日に岐阜から大阪入りし、ホテルにはじめて一人で泊まり、こわくて不安で早く帰りたいとベッドの中でうじうじしていた、めっちゃ弱虫でしたw
ですがあの時なんとなくあの広告をクリックし、自分のワクワクを信じてあのカンボジアボランティアの参加を決めていなかったら、今の自分はなかったでしょう。そしてそのまま教師になっていたと思います。
そのまま教師になるという選択が悪いという意味ではありません。
ただ、あの時カンボジアという未知の世界に足を踏み入れ、本当の世界というものを少しだけ覗き、なんだか日本で教えられてきたことと、実際のモノゴトは色々違うらしい!ということを自分の目で見て知ったこと。
「じゃあそれを知った私は今後の人生どうしたいの?」っていう自分の人生をはじめてきちんと考える時間が持てたことが、本当に本当に本当によかったなって思っています。ずっと先生になることしか見てこなかった私だから。
今でも教師は素敵な仕事だと思うし、もしかしたらわたしも人生のどこかで教師になることを選択する日が来るかもしれません。その時は世界を見ずに教師なろうとしていたあの時よりも、確実に強い意志と想いで教師になりたいという理由を言えると確信しています。(今のところその予定はありませんが)
なぜ今の人生を選んだのか?
今後あなたは自分の人生どうしたいのだろう?
何を達成したいとか、人生を通してやりたいことは何だろう?とか考えたことはありますか?もしよければこの機会に考えてみてください。
そしてもし何か新しいことにチャレンジしてみようか悩んでいる人は、まずは自分の心の声を聞いてみてください。いろんな弊害があったとしても、もし自分の心がわくわくしているのなら、それはぜひ挑戦してみるべきだと思います。私のようにびっくりするほど人生観がかわるかもしれません。人生最後に、あの瞬間あの選択をしてよかった!といえる瞬間になるのかもしれません。これは、その選択をした人にしかわかりません。
たくさんの人が自分らしい生き方ができますように!
カンボジアでのどんな経験がわたしの心を動かしたのか。それは次回に。